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アマチュア無線局 JF9OYU/ライセンスフリー無線局 いしかわJK946です。
2026年4月、東京発のラジオ局であるinterfm(89.7MHz)が、ついに開局30周年を迎えました。
1996年の開局以来、音楽とカルチャーを軸に「他とは違う存在」として独自のポジションを築いてきた同局は、この節目にあたり、ブランドの大きな進化を発表しています。
それが、新たなフィロソフィー
「Defiant, with the Finest.」 の掲出です。
本記事では、この30周年の意義とともに、interfmが示した“これからの音声メディアの在り方”について、BCL視点も交えながら読み解いていきます。
interfmが掲げてきたスローガンの変遷
interfmは開局以来、その時代ごとにラジオの価値を再定義するスローガンを打ち出してきました。
- Tokyo’s No.1 Music Station
- The Real Music Station
- Find Your Colors
これらに共通しているのは、「音楽」と「多様性」に対する強いこだわりです。
現在も掲げられている「Find Your Colors」は、リスナー一人ひとりの価値観や感性を尊重するメッセージとして機能しています。
そして今回、それを土台にしながら、さらに一歩踏み込んだ概念として提示されたのが、新フィロソフィーです。
新フィロソフィー「Defiant, with the Finest.」の本質
「Defiant, with the Finest.」は、単なるキャッチコピーではありません。
これは、interfmの存在そのものを定義する“思想”です。
言葉の意味
- Defiant:常識や権威に縛られず、信念を貫く姿勢
- Finest:最上級の品質、洗練されたクオリティ
つまりこの言葉が示すのは、
あえて常識から外れながら、それを最高品質で成立させる
という、非常に難易度の高い挑戦です。
ラジオというメディアは、かつて「マスメディアの一角」として安定した役割を担っていました。
しかし現在は、Podcastやストリーミング、SNS音声など、多様な選択肢が存在する時代です。
その中でinterfmは、「迎合する」のではなく、むしろ逸脱することを選び、その価値を高品質で成立させるという方向に舵を切りました。
30周年ロゴに込められた“終わらない放送”という意思

今回発表された30周年ロゴにも、象徴的なメッセージが込められています。
- 「30」の数字は、あえて閉じないデザイン
- 波形モチーフによる音声とライブ感の表現
このロゴが示しているのは明確です。
- ラジオは閉じないメディアである
- 放送は止まらず、常に開かれている
30周年は“区切り”ではなく、あくまで通過点。
これは、かつてのBCLブームの時代に「電波は常にそこにある」と感じていた感覚にも通じるものがあります。
ダイヤルを回せば、必ず何かに出会える。
その本質を、現代のデザインで再提示したとも言えるでしょう。
ラジオ局から“音声メディア企業”へ
今回の発表で最も重要なのは、今後の事業方針です。
interfmは明確に、
「音声をコアとした統合グローバルメディア」へ進化する
と宣言しました。
具体的な展開
- 放送(FM)
- Podcast
- デジタル配信
- 映像コンテンツ
- リアルイベント
これらを組み合わせることで、
放送+デジタル+リアル
という立体的な体験を提供していくとしています。
これは、従来のラジオ局の枠組みを完全に超える発想です。
なぜ今、音声メディアなのか?
一見すると、音声メディアは「過去のメディア」と思われがちです。
しかし実際には、以下のような理由で再評価が進んでいます。
- ながら視聴との相性の良さ
- 情報の深さと信頼性
- パーソナルな体験
特にPodcastの普及により、「音声=古い」というイメージは完全に覆されました。
interfmの戦略は、これを単なるトレンドとしてではなく、
放送の進化形
として捉えている点に大きな意味があります。
30周年と同時に始まる新番組群

2026年春からは、新番組も続々スタートします。
- 音楽とルーツを掘り下げる番組
- Z世代の感性を取り入れたプログラム
- 深夜帯のDJ MIX
- ビジネス・社会を読み解くトーク
ジャンルを横断しながら、「知的好奇心を刺激する」という軸が一貫しているのが特徴です。
これはまさに、「Defiant, with the Finest.」を体現する編成と言えるでしょう。
個人的には、TM NETOWRKの番組とってもうれしいです(笑)。
社長コメントに見る“覚悟”
代表取締役社長の大木秀幸氏は、今回の発表にあたり次のように述べています。
違いを、さらに強く、そして高いクオリティで届ける
ここで重要なのは、「違い」だけで終わらせていない点です。
違いはあっても、質が伴わなければ意味がない。
逆に、質が高くても没個性では埋もれる。
その両方を成立させるという宣言は、かなり挑戦的です。
interfmの進化は“放送の未来”を示している
今回の30周年発表は、単なる記念施策ではありません。
むしろ、
これからの音声メディアがどうあるべきか
という一つの答えを提示しています。
かつて中波・短波が担っていた役割は、インターネットへと移行しました。
しかし「音声そのものの価値」は、決して消えていません。
interfmはその価値を、
- より自由に
- より高品質に
- よりグローバルに
再構築しようとしています。
30周年は“通過点”に過ぎない
interfmの30周年は、過去を振り返るためのものではなく、
未来へ進むための再定義
でした。
「Defiant, with the Finest.」というフィロソフィーは、
- 常識に縛られない挑戦
- それを成立させる品質
という、非常にシンプルでありながら難しいテーマを掲げています。
音声メディアの次の10年。
その一つの指針として、interfmの動きは今後も注目すべきでしょう。













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