第2回ホクリク・デジコミーティング出張編開催のご報告

8月30日(日)に「第2回ホクリク・デジコミーティング出張編」を開催しましたので、皆さまにご報告申し上げます。

ホクリク・デジコミーティングとは、デジタル小電力コミュニティ無線機をお持ちの方であれば、どなたでもご参加いただけるロールコールです。

開催趣旨

ライセンスフリー無線には、市民ラジオ、特定小電力無線、デジタル簡易無線などがあります。その中では比較的新しい無線が、デジタル小電力コミュニティ無線です。通称「デジコミ」や「LCR」と呼ばれています。

デジタル小電力コミュニティ無線は142MHz帯と146MHz帯を使用し、送信出力は0.5Wです。小さな電力ではありますが、無線従事者資格や無線局免許、登録申請は必要なく、技術基準に適合した市販の無線機を購入すれば使用できます。また、GPS機能を利用することで、交信相手までのおおよその距離や方向を確認できる点も、この無線ならではのおもしろさです。

一方で、市民ラジオや特定小電力無線、デジタル簡易無線と比べると後発で、まだ利用者が多いとはいえません。せっかく面白い無線なのだから、実際に交信する機会を増やしたい。そんな思いから始めたのが、デジタル小電力コミュニティ無線専門のロールコール「ホクリク・デジコミーティング」です。

2021年から北陸を中心に開催し、単にチェックインするだけではなく、毎回の運用場所を変えたり、少しゲーム性を持たせたりしながら続けてきました。その後は生活環境や仕事の変化もあり、2021年1月23日に開催した第9回を最後に休止しましたが、2025年8月31日に第10回として再開しました。4年以上ぶりの開催でしたが、当日は27局の皆さまにチェックインしていただきました。

再開後は定期開催も考えていましたが、現在は仕事との兼ね合いもあり、不定期での開催としています。無理に毎月続けるよりも、開催できるときにきちんと続けていく方が良いと考えています。

2026年8月からは、9エリアで開催する回について、チェックイン局に距離ポイントと参加ポイントなどを付与する方式を取り入れました。一定期間の合計ポイントによって上位局などを表彰する仕組みです。遠距離交信だけを競うのではなく、継続して参加していただくことにも意味を持たせています。相手局までの距離が分かるデジタル小電力コミュニティ無線の特徴を、そのままロールコールの楽しみに生かした形です。

また、2026年からは9エリア以外で開催する「ホクリク・デジコミーティング出張編」も始めました。北陸以外から声を出すことで、普段は交信する機会のない局とつながることができますし、それをきっかけにデジタル小電力コミュニティ無線に興味を持つ方が増えればと思っています。

デジタル小電力コミュニティ無線の普及や活性化というと少し大げさに聞こえるかもしれませんが、まずは実際に無線機を使い、交信する機会を増やすことが大切だと考えています。

すでにデジタル小電力コミュニティ無線を楽しんでいる方はもちろん、無線機は持っているものの最近あまり使っていないという方も、タイミングが合いましたら気軽にチェックインしていただければと思います。

今後も無理のない範囲で、ホクリク・デジコミーティングを続けてまいります。

開催概要

第2回ホクリク・デジコミーティング出張編の開催概要です。

名称第2回ホクリク・デジコミーティング出張編
周波数デジタル小電力コミュニティ無線
(142MHz帯/146MHz帯)
開催日時2026年8月30日(日)
 
9時00分頃〜10時00分頃
運用場所(キー局運用地)有明親水海浜公園
(東京都江東区)
運用担当(キー局)いしかわJK946
主催金沢レディオクラブ

運用場所の紹介

有明親水海浜公園(東京都江東区)

第2回ホクリク・デジコミーティング出張編は、東京都江東区にある有明親水海浜公園から運用しました。

有明親水海浜公園は東京湾岸の有明地区にあり、豊洲ぐるり公園の南側に位置する海浜公園です。水辺に沿ってウッドデッキや歩道、芝生広場などが整備され、周辺には有明アリーナ、有明アーバンスポーツパーク、有明GYM-EXなどがあります。

有明GYM-EX(有明親水海浜公園から)

今回、この場所を選んだ大きな理由は、ハムフェア2026の会場となった有明GYM-EXのすぐ近くだったことです。ハムフェアの開場前に開催するロールコールでしたので、終了後、そのまま会場へ移動できる場所という点でも都合の良い運用地でした。

運用した場所の海抜はおよそ6mほどです。山岳移動のように標高を稼げる場所ではありませんが、東京湾岸ということもあり、方向によっては比較的見通しが開けています。デジタル小電力コミュニティ無線が使用する142MHz帯と146MHz帯はVHF帯ですので、アンテナ同士の見通しが良い場所は交信するうえで重要な条件になります。

一方、有明周辺には高層マンションや大型施設も多く、方向によっては建物に遮られる場所もあります。反対に、建物などに反射した電波によって思わぬ方向と交信できることもあり、山の上とは違った都市部ならではの電波の飛び方も楽しめる場所だと思います。

公園内を歩いていると、すでにアマチュア無線を楽しまれている方もいらっしゃいました。やはり湾岸部の開けた場所ということもあり、無線を楽しむ場所として目を付ける方はいらっしゃるようです。

私自身は、公園を利用されている方の邪魔にならないよう、人があまりいない場所にあるベンチを使わせていただきました。大掛かりな設備を広げることはせず、周囲の通行を妨げない範囲で運用しています。

有明親水海浜公園は、あくまでも散歩やジョギング、休憩などを楽しむ一般の方が利用する公園です。無線運用を行う場合も、自分たちだけの場所ではないということを忘れず、周囲への配慮が必要です。必要以上に大きな声を出さない、通路をふさがない、人の多い場所を避けるといった基本的なことを意識しながら楽しみたいものです。

海抜約6mという平地から、しかも高層建築物の多い東京湾岸で、デジタル小電力コミュニティ無線がどこまで届くのか。山岳移動とはまったく違う条件だったことも、今回の出張編の楽しみのひとつとなりました。

Google マップ

使用機材

第2回ホクリク・デジコミーティング出張編の使用機材です。

使用無線機

ALINCO DJ-PV1D

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アルインコ株式会社
0.5W 18ch VHF デジタル小電力コミュニティ無線トランシーバー DJ-PV1D

使用アンテナ

CQOHM d-ROD-100

CQオーム 株式会社
d-ROD-100 デジタル小電力コミュニティ無線用10段ロッドアンテナ d-ROD-100

チェックインリスト

第2回ホクリク・デジコミーティング出張編のチェックインリストです。

時間コールサインレポート
(自分)
レポート
(相手)
運用場所距離
9:03イワテB7359M5東京都江東区(豊洲)近い
9:05とうきょうMT1065959東京都江東区(有明)556m
9:07たまB0155959東京都江東区(豊洲)近い
9:10さいたまK35151M5茨城県石岡市(筑波山朝日峠)68km
9:12ヒガシオオサカZZ5415959東京都江東区(有明)237m
9:16いわくにAA2625959東京都江東区(有明)188m
9:19ちばKX565959東京都江東区(有明)60m
9:22よこはまHY8075959東京都江東区(有明)174m
9:24やまがたIT91059M5-3東京都江東区(有明)126m
9:26しずおかAB6355959東京都江東区(有明)125m
9:28しずおかMM3165959東京都江東区(有明)236m
9:29コウベYS125959東京都江東区(有明)124m
9:31しずおかNH7815959東京都江東区(有明)253m
9:33みやぎSA335959東京都江東区(有明)128m
9:34むさしのAM6345959東京都江東区(有明)近い
9:36きょうとNY2035959東京都江東区(有明)近い
9:38さいだいじ12345959東京都江東区(有明)139m
9:41さがAA2295959東京都江東区(有明)169m
9:45とっとりAJ6835959東京都江東区(有明)132m
9:48しずおかPX81259M5東京都江東区(有明)1023m
9:51みえDA8295959東京都江東区(有明)134m
9:55とちぎTI1855959東京都江東区(有明)128m

正確な記録に努めていますが、万一記載内容に誤りがございましたら、コメント欄にてお知らせください。

開催を終えて

オリンピックシンボル(有明親水海浜公園)

今回、最後まで悩んだのが運用場所でした。当初は、宿泊していた東京ベイ有明ワシントンホテル18階の客室から運用できないかと考えていました。高さもありますし、条件としては面白そうだったのですが、室内ではLEDなどによると思われるノイズが激しく、実際の運用には厳しい状態でした。そのためホテルからの運用は断念しました。

開催日の朝も小雨が混じる天候でしたが、時間が経つにつれて少しずつ空が明るくなってきました。そこで最終的に選んだのが、ハムフェア2026の会場となっている有明GYM-EXに隣接する有明親水海浜公園です。

実は前日のハムフェア会場では、「今日の開催じゃないの?」と何人もの方から声を掛けていただきました。ありがたい反面、「本当に明日の朝、チェックインしてもらえるのだろうか」と、始まる直前までかなり不安でした。こういうところは小心者です。

そんな不安を抱えながらロールコールを開始すると、最初にチェックインしてくださったのはイワテB73局でした。ご滞在先からのチェックインで、建物内ではGPS信号を受信できなかったため距離表示は「近い」となりましたが、記念すべき1局目。本当にありがとうございました。

その後は続々とお声掛けをいただきました。前日の「ハムフェアCBers親睦会2026」でお世話になった、むさしのAM634局からもCBCNのブースよりチェックインしていただきました。前夜にご一緒した方から翌朝のロールコールにも声を掛けていただけるのは、ハムフェアに合わせた出張編ならではで、とても嬉しいチェックインでした。

一度チェックインが途切れ、「そろそろ終了かな」と思っていたところ、すでにチェックインを終えて現地までお越しいただいたヒガシオオサカZZ541局から、「みえDA829局がチェックインするよ〜」との伝言を頂戴しましたので、そのまま受け付けを続けることにしました。

そして、ハムフェアの開場時間である10時00分が近づくと状況が一変します。有明テニスの森駅に到着された皆さまから、まさに怒涛のチェックイン。距離表示は100m、200mといった数字が続きました。もはや遠距離交信というより、有明GYM-EX付近からの超至近距離チェックインです。

最終的には22局の皆さまにチェックインしていただきました。今回の最長距離は、茨城県石岡市の筑波山朝日峠からチェックインしていただいたさいたまK351局の68kmでした。一方、最短距離は東京都江東区の有明GYM-EX付近からチェックインしていただいたチバKX56局の60m。私からは見えない場所にいらっしゃったそうですが、わずか60mという今回ならではの記録となりました。

また、9エリアからご家族でハムフェアにお越しになっていたとやまN230局も浅草のホテルからチェックインを試みてくださったそうです。赤羽ロールコールでお馴染みのアカバネF23局も狙ってくださっていたとのことですが、残念ながら今回はノーメリットだったとのこと。お二方とも今回は「心の入感」として記録させていただきます。ほかにもチェックインを試みてくださった方がいらっしゃいましたら、ぜひお知らせください。記事にも追記したいと思います。

今回、ハムフェア2026の開催に合わせて、第2回ホクリク・デジコミーティング出張編を企画しました。正直なところ、どのくらいの方に参加していただけるのかまったく読めませんでしたが、終わってみれば22局もの皆さまにチェックインしていただき、私自身も楽しい時間を過ごすことができました。感謝、感謝です。

来年もハムフェアには参加する予定ですので、タイミングが合えば、また東京で出張編を開催したいと思っています。そして、次は9月のシルバーウィークに山口県を訪れる予定です。どこかのタイミングで出張編を開催できればと考えていますので、予定が決まりましたら改めてご案内いたします。その際も、皆さまからのチェックインをお待ちしております。

最後に余談です。今回の遠征中、ALINCO DJ-PV1Dに付属しているホイップアンテナを紛失してしまいました。そこでハムフェア2026のALINCOさんのブースで、「付属のホイップアンテナだけ購入することはできますか」と伺ったところ、アルインコインカムショップの「非掲載商品(補修用スペアパーツ)発注専用フォーム」から問い合わせれば購入できることを教えていただきました。アンテナをなくしてしまったのは残念でしたが、ブースで親切に教えていただき、とても助かりました。

こうした出来事も含めて、今回のハムフェア2026と第2回ホクリク・デジコミーティング出張編は、良い思い出となりました。

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