第1回ホクリク・デジコミーティング出張編開催のお知らせ

北陸朝日放送が技術スタッフを募集〜地域の放送を24時間365日支える仕事〜

アマチュア無線局 JF9OYU/ライセンスフリー無線局 いしかわJK946 です。いつもブログをお読みいただきまして、心より感謝申し上げます。

さて、北陸朝日放送株式会社(HAB)が、テレビ放送に関わる機器やシステムの運用、保守管理、更新を担当する技術スタッフを募集しています。

テレビ局の仕事というと、アナウンサーや記者、番組ディレクター、カメラマンなどを思い浮かべる人が多いかもしれません。しかし、番組を制作しても、映像や音声を視聴者のもとへ確実に届ける設備が動かなければ放送は成立しません。

スタジオで収録された映像を放送できる状態に整え、送信所や中継局を通じて石川県内へ電波を届ける。ロケや取材で使うカメラやマイクを管理し、生中継では中継車を安全かつ確実に運用する。その一連の流れを技術面から支えるのが、今回募集されている技術スタッフです。

いわば、私たちが毎日当たり前のように見ているテレビ放送を、24時間365日支え続ける仕事です。

北陸朝日放送(HAB)とは

北陸朝日放送株式会社は、石川県を放送エリアとするテレビ朝日系列の民間テレビ局です。1990年11月14日に設立され、1991年10月1日に開局しました。デジタル放送のコールサインは「JOWY-DTV」、本社は石川県金沢市松島にあります。

「ふむふむ」「mid-tv」「KICK OFF!ISHIKAWA」「石川県警24時」や高校野球中継など、地域に密着した番組を制作しているほか、「北陸ラーメン博&日本全国まんぷく祭り」などのイベントも手掛けています。

石川県内のニュースや暮らしに役立つ情報を伝えるだけでなく、災害や重大事件が発生した際には、地域の安全に関わる情報を迅速に届ける役割も担っています。

北陸朝日放送は2026年度に開局35周年を迎えました。今回の採用は、その放送を技術面から支える新たなスタッフを迎えるための募集です。

参考:北陸朝日放送「会社案内」

「テレビを止めない」ことが技術スタッフの使命

今回募集されている技術スタッフの仕事は、テレビ放送に関係する機器やシステムを運用し、点検や修理、更新を行いながら、放送を安定して維持することです。

テレビ局の設備には、映像、音声、通信、無線、ネットワーク、コンピューター、電源など、さまざまな技術が組み合わされています。ひとつの機器だけを扱う仕事ではなく、テレビ放送という大きなシステム全体を理解し、それぞれの設備が正常に連携するよう管理しなければなりません。

設備に異常が発生した場合は、どこに原因があるのかを切り分け、必要に応じて修理や機器交換、設定変更などを行います。大きなトラブルが起きてから対応するだけでなく、定期点検や予防保守によって障害を未然に防ぐことも重要です。

目立つ仕事ではないかもしれませんが、放送技術スタッフが正常に設備を維持しているからこそ、視聴者は番組やニュースを安心して見ることができます。

ロケや取材で使用する機材の管理

技術スタッフが管理するのは、本社内の設備だけではありません。ロケや取材で使用するカメラ、マイクなどの機材についても、正常に使用できる状態を維持します。

取材先でカメラが動かない、音声が収録できないといったトラブルが起きれば、必要な映像や音声を記録できなくなる可能性があります。そのため、日頃から機材の状態を確認し、不具合が見つかった場合には修理や調整を行う必要があります。

テレビ番組の映像や音声の品質は、使用する機材の状態に大きく左右されます。撮影現場のスタッフが安心して取材に向かえる環境を整えることも、技術スタッフの大切な役割です。

スタジオなど本社設備の保守管理

北陸朝日放送の本社には、番組収録や生放送に使われるスタジオをはじめ、多くの放送設備やシステムがあります。

生放送では、決められた時刻に番組を開始し、映像や音声を正確に送り出さなければなりません。放送直前や放送中に設備トラブルが発生しても、時間を止めることはできません。

技術スタッフには、各設備の状態を日常的に確認し、異常の兆候を早い段階で見つけることが求められます。設備が古くなれば、修理を続けるだけでなく、新しい機器やシステムへの更新も検討しなければなりません。

新しい設備を導入する際には、機器を購入して入れ替えるだけではなく、既存のシステムとの接続や運用方法、障害発生時の対応、将来的な拡張性なども考える必要があります。維持管理とともに、次の時代の放送設備を構築していくことも技術部門の仕事です。

送信所と中継局を守る仕事

放送局から送り出された番組は、送信所から電波として発射され、各地の中継局を経由して視聴者のもとへ届けられます。

北陸朝日放送は石川県全域を放送エリアとしており、県内には複数の中継局が設けられています。山間部や能登地域を含む広いエリアへ安定した電波を届けるためには、送信設備や受信設備、アンテナ、伝送回線、電源設備などを良好な状態に保つ必要があります。

送信所や中継局は、必ずしもアクセスしやすい場所にあるとは限りません。北陸では大雨、落雷、強風、積雪などの影響も考えなければならず、自然環境にさらされる設備を守る仕事には、局内設備とは異なる知識や対応力が求められます。

特に地震や豪雨などの災害時には、テレビ放送が重要な情報源となります。停電や設備障害が発生する可能性がある状況でも、できる限り放送を継続しなければなりません。

放送技術スタッフは機器を管理するだけでなく、地域の情報インフラを守るという社会的責任を担っているのです。

北陸朝日放送の公式サイトでも、技術部門について、スタジオ機器や各種放送設備を維持・管理し、送信所、中継局、ENG車、中継車、SNG車などを状況に応じて活用する部門として紹介されています。

参考:北陸朝日放送「業務紹介」

生中継を支える中継車の維持・管理

スポーツ中継やイベント、報道現場などでは、中継車が使用されます。中継車は、複数のカメラから送られてくる映像や音声を現場でまとめ、放送局へ伝送するための移動式放送設備です。

中継車には多くの機器が搭載されており、使用するたびに正常に動作することを確認しなければなりません。生中継では撮り直しができないため、事前の点検や準備が極めて重要になります。

普段は機器の点検や整備を行い、中継当日には現場の状況に合わせて設備を構築する。スタジオとは異なる環境で、その場に応じた判断が求められるのも中継技術の面白さです。

自分が準備し、管理した機材によってスポーツや地域イベントの臨場感が視聴者に届けられることは、この仕事ならではのやりがいでしょう。

テレビ業界未経験者にも門戸を開く募集

今回の募集で注目したいのは、テレビ業界での実務経験が必須ではないことです。

応募条件は、大卒以上で普通自動車運転免許を持っていること。テレビ業界の経験者に加え、IT・システムエンジニアとしての実務経験がある人や、第一級陸上無線技術士の資格を持っている人も歓迎されています。

現在のテレビ放送は、従来の映像・音声機器や無線技術だけで成り立っているわけではありません。コンピューター、サーバー、ネットワーク、ストレージ、セキュリティなど、IT技術との結び付きが強くなっています。

そのため、放送局で働いた経験がなくても、システムの運用・保守、ネットワーク管理、サーバー管理、障害対応などの経験を持つ人であれば、これまで培った知識を活かせる可能性があります。

また、送信所や中継局の管理には、無線工学や電波法令に関する知識も役立ちます。第一級陸上無線技術士は歓迎資格であり応募の必須条件ではありませんが、放送設備に関する専門性を示せる資格のひとつです。

アマチュア無線などを通じて電波やアンテナ、伝搬、無線機器に関心を持ち、さらに専門的な仕事へ進みたいと考えている人にとっても、非常に興味深い募集ではないでしょうか。

入社後は段階的に仕事を習得

求人情報によると、入社後は最初から一人ですべてを任されるわけではありません。

まずは先輩社員について、機器やシステムの運用方法と、その背景にある理論を学びます。その後、先輩と一緒に実際の業務へ取り組み、一定の経験を積んでから、自分が中心となって各業務を担当する流れです。

放送設備は種類が多く、短期間ですべてを覚えられるものではありません。日々の点検や障害対応、番組制作、中継、設備更新などを経験しながら、少しずつ知識を積み重ねていく仕事です。

募集案内にある「大変だけど、おもしろい!」という言葉は、この仕事の特徴をよく表しています。

覚えることが多く、責任も決して軽くありません。しかし、自分が身につけた知識によって設備の異常を発見できたときや、トラブルの原因を突き止めて放送を守れたときには、大きな達成感を得られるはずです。

求人の主な条件

2026年7月29日時点で公開されている主な募集条件は次の通りです。

  • 職種:技術スタッフ
  • 雇用形態:契約社員
  • 応募条件:大卒以上、普通自動車運転免許(AT限定可)
  • 勤務地:北陸朝日放送本社(石川県金沢市松島1丁目32番2号)
  • 勤務時間:9時30分から18時まで
  • 実働時間:7時間30分、休憩60分
  • 給与:月給20万7,500円以上
  • 給与には一律の住宅手当1万円以上を含む
  • 昇給:年1回
  • 賞与:年2回
  • 年間休日:120日以上
  • 休日:完全週休2日制(土曜日・日曜日)、祝日など
  • 休日出勤が発生した場合は代休を取得
  • 正社員登用制度あり
  • マイカー通勤可能
  • Uターン・Iターン歓迎
  • 掲載終了予定日:2026年9月24日

通勤手当、住宅補助手当、地域手当、時間外手当、深夜勤務手当、休日出勤手当、家族手当なども用意されています。福利厚生として、社会保険、企業型確定拠出年金、財形貯蓄制度、社員食堂、カフェテリアプラン、産休・育休制度などが案内されています。

なお、「24時間365日の放送を維持する」というのは技術部門が担う役割を表したものです。求人票に記載された基本勤務時間は9時30分から18時までですが、深夜勤務手当や休日出勤手当も設けられています。実際の当番体制、緊急時の呼び出し、時間外勤務、契約社員から正社員への登用実績などは、応募や面接の際に確認しておくとよいでしょう。

この仕事に向いている人

放送技術の仕事には、映像や音声、電波、ITに関する知識が必要ですが、入社時点ですべてに精通している必要はありません。むしろ重要なのは、分からないことをそのままにせず、自分で調べ、周囲に確認しながら知識を積み重ねられることです。

機械や電気、コンピューターが好きな人、機器の不具合を調べることに面白さを感じる人、裏方として番組制作を支えたい人に向いています。

一方で、放送は決められた時刻に始まり、重大なニュースや災害はいつ発生するか分かりません。トラブルが起きた際にも冷静に状況を把握し、周囲と連携しながら対応する姿勢が求められます。

技術力だけで完結する仕事ではなく、番組制作、報道、編成などの各部門や、設備メーカー、工事会社など、多くの人と協力して進める仕事でもあります。そのため、技術に対する好奇心とともに、コミュニケーション力や責任感も必要です。

放送技術の経験を石川県で活かしたい人にも

地方のテレビ局で技術職の中途採用が行われる機会は、それほど多くありません。

東京や大阪などで放送、映像、IT関連の仕事に携わり、将来は石川県や北陸へ戻りたいと考えている人にとって、今回の募集は経験を活かしてUターンできる貴重な機会です。

また、テレビ業界以外でシステム運用やネットワーク管理に携わっている人にとっても、地域に密着した放送局で新たなキャリアを築く選択肢になります。

IT、映像、音声、無線、電気、通信といった複数の分野を横断しながら、地域の情報インフラを支える仕事は、簡単ではありません。しかし、幅広い設備に触れながら専門性を高められることは、放送技術職の大きな魅力です。

私たちの「当たり前」を守る仕事

テレビのスイッチを入れれば、いつでも番組が映る。ニュース速報や災害情報が必要なときに届く。普段は意識することのない当たり前の裏側には、放送設備を監視し、点検し、トラブルに備えている技術スタッフの存在があります。

私自身も放送局の技術部門に携わった経験がありますが、技術スタッフの仕事は、放送が正常に続いているときほど表には見えません。しかし、何も起きていないように見える一日を積み重ねることこそ、放送技術の重要な成果だと思います。

設備の障害を未然に防ぎ、万一の際には速やかに復旧させ、地域の視聴者へ映像と音声を届け続ける。北陸朝日放送の技術スタッフは、テレビ番組を支えると同時に、石川県の暮らしと情報を守る仕事でもあります。

テレビが好きな人はもちろん、ITやネットワークの経験を放送業界で活かしたい人、無線や通信技術を仕事にしたい人、石川県で長く働きたい人は、募集内容を確認してみてはいかがでしょうか。

応募はマイナビ転職の応募フォームから受け付けています。募集内容や掲載期間は変更される場合があるため、応募を検討する際は必ず最新の求人情報をご確認ください。

求人情報・参考資料

本記事の募集情報は2026年7月29日(水)時点で確認した内容です。給与、勤務条件、応募資格、掲載期間などは変更される場合があります。応募の際は、求人ページに掲載されている最新情報をご確認ください。

 

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